<01 催眠導入パート> ん…… もしもーし、聞こえます? ん、おっけー。 こんにちは、ええと……わかってらっしゃると思うんですが。 一応。 わたしは、ウェブ催眠術師みたいなことやってる者です。 よろしくね。 今日は、催眠を体験したいということでしたよね。 でしたら、まずは催眠体験コースをやってみましょう。 うまく行ったら、そのまま、気持ちいいこともしてあげますね。 うまく行かなかったら……いえ、うまく行かなくても、気にしないで、そのままお付き合いいただけるといいですね。 どうしても気になるのであれば、体験を飛ばして、やり直すのもいいかもしれません。 それじゃあ……ちょっと用意、しましょうか。 まず、お布団の上が良いですね。 対面で掛けるときは、椅子を使うことが多いんですけど…… 催眠に掛かると、ふわーって気持ちよくなって、かくーっと倒れちゃったりするんですよね。 立ちくらみを起こしたみたいに、どさって落ちるの、すっごく気持ちいいんですよ~。 でも、通話だと倒れた時に支えてあげられなくて…… だから、ベッドや、お布団がいいですね。 首に負担がかからないよう、枕もちゃんと使ってください。 イヤホンや、ヘッドホンで聞かれていると思いますので、コードが引っかからないようにして下さいね。 それから、部屋は落ち着けるように。 秒針の音が大きい時計とか、暑すぎたり、寒すぎたりとか、よくありません。 服装は、眠るときのような、ゆるい服で。 ベルトとか、ブラジャーとかは避けてください。 最低限、パンツとシャツのたぐいは身に着けておいてください。 お布団は、掛けていてもいなくても、どちらでも大丈夫。 楽な方でいいですよ。 用意します? 大丈夫? 用意するのでしたら、通話を一度切って、済ませてきてくださいね。 終わったらまた、通話をかけてください。 待ってますからね。 ……大丈夫? わかりました、それじゃあ、始めましょう。 そうですねー……催眠って、どんなイメージですか? えっちなイメージあります? んー、まあ、うまくいったらそういうのもやってあげますけどー。 例えば、自分の名前を忘れてしまう催眠とか、聞いたことありません? ああいう暗示って、結構多くの人に入るものなんですよ。 でも、催眠って掛かり方も人それぞれで、ある人は完全に覚えておらず、自分の名前もわからなくて、うろたえる。 ある人は、暗示を掛けられたことも覚えているのに、ど忘れしたように、名前だけが思い出せない。 ある人は、自分の名前ははっきり覚えているのに、聞かれたら何故か、答えることができない。 声に出せない。 忘れたことになっているから話せないの。 ある人は、かかってない、演じているだけだと言います。 でも結局、普段では考えられないことをしてしまっている。 面白いでしょう? だから、わたしの言葉をどう受け取るのかも、あなたがどんな風になるのかも、あなた次第。 全くかかっていないなんてことはまずないです。 通話催眠は、二人で作る楽しい劇のようなもの…… あなたとわたしの形のまま、楽しみましょうね。 話が長くなっちゃったかな。 手足がゆったり脱力して、少し眠たくなっていて…… ふふ、いいですよ。 目を閉じてください。 そう。目を閉じる――目を閉じると、真っ暗ですね。 まっくら。何にも見えない。 でも、おかしいよね。 目を閉じているなら、あなたの目の前には、まぶたが下りているはず。 あなたには、まぶたの裏側が見えているはず…… でも、何も見えないね。 それは真っ暗だから。光が入らないから、何も見えない。 なるほど、ですね。 そんな閉じたまぶたの内側には、あなたの目があるよね。 いつもと同じ目があるはず。 ちょっと実験、目を閉じたまま、右を向いてみて。 はい、右ー……。 できるよね。目を閉じていても、右を見ることができる。 何にも見えないけど、目は確かに右を向いている。 次は左。簡単でしょ? 左ー……左を見ている。 次は下。はい、下ー……おへその方をじーっと見る。 最後に上。おでこの上に、わたしの手をイメージして。 おでこの方をじーっと見るよ。わたしの手が下りてくる。はい、上ー…… 3つ数えると、わたしの指があなたの額に触れる。 3つ数えておでこを押さえると、あなたは目を開けられなくなるよ。 ほら、ひとつ、ふたつ、みっつ、はい! ぐっと額を押される、目があかない。 あけようとしてもまぶたがプルプル震えるばかり、ひきつってひらかない。 ね、あかないよね。 ……どう? 信じた? はい、3つ数えると力が抜けて、目が開けられるようになる。 ひとつ、ふたつ、みっつ、はいっ。 もう大丈夫ですよ。 ……ふふ、不思議でしょう? 催眠で不思議なことが起こるのは面白い。 不思議なことが起こるたび、あなたはどんどん深い催眠に落ちていく。 とっても楽しいよね。 あなたはどうやら、催眠に掛かるのが上手みたいですから…… その優れた想像力をお借りして、もっと気持ちのいいところへ行きましょう。 あなたは今、仰向けに寝転がっている。 想像の世界を楽しむために、ゆっくり深呼吸をしましょうね。 吸ってー…… 吐いてー…… 吸ってー……鼻からすぅっと吸って…… 吐いてー……口から抜けるまま…… 吸ってー……頭がすっと涼しくなる…… 吐いてー……体がふっと温かくなる…… 吸ってー……真っ白な光を感じる…… 吐いてー……真っ暗なところへ落ちていく…… 吸ってー…… 吐いてー…… はい、元通りの呼吸に戻していいですよ。 とはいっても、すぐに戻せ、と言われても難しいものですから…… 気にしないでいれば、いつのまにか、穏やかなリズムに戻っていると思います。 あなたは今、映画に集中しているときのように、イメージを司る無意識の力、想像の力が強い状態になっています。 あとはその力を少し借りるだけ。 あなたは今、仰向けに寝転がっている。 目は、開いているなら、閉じてしまいましょうね。 目を閉じていても、まぶたの向こうに光を感じる。 あなたの真上に、高く上った太陽。 そう、青空に登った太陽が、さんさんとあなたに照り付けている。 暖かい。 おでこ、頬、胸、腕の表側、おなか、ふともも、すね…… 体の表側がまんべんなく温められる。 じりじりと温められる。 不快な暑さではなく、心地よい暖かさ。 あなたの背中は、柔らかいものに支えられている。 あなたの身体の形にへこんで、負担を掛けずに受け止める。 それは太陽に温められて、ほら、背中もじわーっと温かい。 そう、砂。 あなたはきめ細かい、真っ白な砂の上に寝そべっている。 あなたは、砂浜で横になっている。 遠くからは、ざざー……ん、ざざー……ん、と、波の音。 耳を澄ましていると、ざざー……ん、ざざー……ん。 同じリズムで繰り返す、波の音に心を奪われる。 ざざー……ん、ざざー……ん。 寄せて返す波の音は、あなたの考えていたことを浚っていく。 砂のお城が崩れて流されるように、何を考えていたのかわからなくなっていく。 時間の感覚さえも流される。 同じリズムの波の音。 どれほどの間聞いていたのか、わからなくなっていく。 いつのまにか、あなたの足元、すぐ近くにわたしが立っている。 わたしはその場で屈んで、両手で砂をすくって、あなたの足にかけていく。 あなたの右足のつま先、その真上から、さらさらさらー……。 きめ細かい、温かい砂が、足の指の間を通り、足の甲を滑り下りて、くるぶしの横を回り、さらさら、さらさら、細い筋になって落ちていく。 くすぐったい、温かい、何だか気持ちいい。 ほら、もう一回。 さらさらさらー……。 ぞくぞくするような、気持ちのいい感覚。 今度は左、さらさらさらー……。 気持ちよくって、うっとりしていると、意識が遠くへ、離れていく。 ざざー……ん、ざざー……ん。 波の音を聞いていると、時間の感覚がわからなくなる。 ざざー……ん、ざざー……ん。 ずっと、こうしていたような。 ざざー……ん、ざざー……ん。 は、と気が付くと、わたしの手はあなたのお腹の上から、砂をかけようとしています。 ほら、さらさらさらー……。 おへそに砂が少し溜まって、左右に分かれ、脇腹をくすぐるように、きめ細かい砂が落ちていく。 気づけば、腰から下はもうすっぽりと砂の中。 あなたの下半身全体が、大きな砂山に埋まっている。 じわー……っと温かくて、とっても気持ちがいい。 脚を動かそうとは思わないよね。 だって、そんなことをしたらこの、せっかくの気持ちいい砂の山が崩れてしまうから。 じんわりと気持ちよくて、あなたは動こうなんて気が起きなくなっている。 さらさらさらー……。 お腹だけでなく、手の先も。 右手に、さらさらさらー……。指の間から砂が落ちる、くすぐったい感触。 左手も、さらさらさらー……。むずむずして、気持ちいい。 気持ちいいと、 ざざー……ん、ざざー……ん。 ほら、また。 ざざー……ん、ざざー……ん。 波の音が、あなたを洗い流していく。 ざざー……ん、ざざー……ん。 ぼうっとして、ただ、うっとりと、恍惚に浸る。 さらさらさらー……。 胸元に砂の感触。いつの間にか、胸から下がすっぽり砂の中。 くすぐったくて、思わず深い息をすると、お腹が上下に動いて、砂山の内側が少しだけ崩れる。 お腹のあたりに、小さな砂の流れ。 いくらか汗を吸った砂が、さらさら、こぼれる。 くすぐったい。気持ちいい。 お腹の上の砂に、ひび割れができちゃったね。 直してあげる、ほら、さらさらさらー……。 はい、これで大丈夫。 また、胸の上あたりに、ほら、さらさらさらー……。 鎖骨のみぞを通って、さらさら、落ちていく。 首にもほら、さらさらさらー……。 気持ちいいよね。 ざざー……ん、ざざー……ん。 ぼうっとしているうちに、砂はどんどんあなたの顔まで覆っていく。 この砂はあなたを気持ちよくしてくれる砂だから、顔が覆われても苦しくはないよね。 ただ、気持ちいい。 ほら、さらさらさらー。 こっちも、さらさらさらー。 ざざー……ん、ざざー……ん。 わたしが、数を10から0まで数えます。 数が小さくなるごとに、あなたはどんどんこの気持ちいい砂の中へと飲み込まれていく。0になると、あなたはすっぽり砂の中。 気持ちのいい、催眠の中へ、落ちてしまうことができる。 わたしが10数えると、あなたはわたしの催眠にすっぽり入ってしまうよ。 10、9、8、7……さらさらさらー……。気持ちいいね。 6、5、4、3……ざざー……ん、ざざー……ん。洗われる。 2、1、0。 ――するする、さらさら、沈んでいく。 渦になってあなたを飲み込んでいく砂は、いつの間にか甘くてとろーっとした液体になっていて、優しくまとわりついて、あなたを下へ、下へと、誘ってゆく。 ほら、……とぷん。 沈む。 真下に静かに、こぽ、こぽ、沈んでいく。 なにもかも遠くへ離れていく。気持ちいい。 静かで、甘くて、ただ幸せな場所へ。落ちる――。 静かで、暗くて、気持ちいいところ。穏やかな安らぎの世界。 わたしの言葉に従うことで、こんなに気持ちよくなることができた。 わたしの催眠で、幸せになることができた。 だからあなたは、わたしの声を、心の奥の奥にある、大事な部屋まで招き入れることができる。 普段は鍵をかけて閉めている扉が開き、ひらひらとカーテンが揺らめいている。 わたしの声は、あなたの心の奥までするする、するする、入っていく。 カーテンを手で掻き上げると、ぞくぞくっと気持ちいい感覚。 ここは、あなたが今まで生きてきた中で得た、常識がしまってある部屋。 ここに入っているものは、あなたにとって当たり前のことばかり。 その当たり前に、わたしの声が紛れ込む、混ざってしまう。 ほら、もうわからない。 もともとあったものなのか、わたしが置いて行ったものなのか、もう区別が付かなくなっちゃった。 あなたにとっては全部同じ、当たり前のこと。 あなたの常識そのもの。 人間は食事をしないと生きられないとか、煮えたお湯に触ると熱いとか、わたしの声は気持ちいいとか、両手の指は十本あるとか、わたしの言うことは全部本当になるとか、立ち上がるときはひざを曲げるとか、催眠で不思議なことが起こるのはとっても楽しいとか、いちいち意識しない当たり前のこと。 わたしが3つ数を数えると、あなたはすっきりと目を覚ます。 もしかすると、目を覚ましてもわたしが言ったことを覚えていないかもしれません。 もし覚えていても、全然気になりませんよね。 だって、当たり前のことをいちいち考えたり、気にしたり、しませんよね。 だから、この気持ちいい世界でのことは、覚えていないかもしれないし、覚えていても気にならない。 ただ、当たり前になっている。わたしの声は気持ちいい――。 <02 催眠体験パート(深化)(カット可能)> わたしが3つ数を数えて合図をすると、すっきり、はっきりと目が覚めますよ。 とっても気持ちよく目を覚ます。 ほら、ひとーつ、ふたーつ、みっつ、はいっ!(ぱんっ) おはようございます。 気持ちよかったですよね。 まだ、身体がじんわり気持ちいいままなのではないでしょうか。 身体をほぐすために、軽く伸びをしましょう。 両手を胸の上に出して、指を組んでください。 指を組んだら、ぐいっと裏返して、天井に向かって伸びをします。 いいですか? はい、ぐいーーーーーーーーーーっと伸びをする。 はい、降ろしてー。気持ちいいですねー。 それじゃあもう一回。いきますよ? はい、ぐいーーーーーーーーーーーーーーーーっ、 びきっ 腕が固まってしまうよね。痛くはないけどがっちり固まって、降ろすことも離すこともできない。 ほら、固まる、どんどん固まる、ガチガチになって降ろせないよねぇ。 ほらっ、固い、固い、とても固い。 ……動かないでしょ? えへへ、面白いですよねー。 あなたはもう、わたしの催眠に深く掛かっていて、何でもできてしまうんです。 はい、3つ数えたら降ろせるよ。わたしが3つ数えると、腕が柔らかくなって、力が抜けてどさりと落ちる。 3から0まで数えると、ぷちんと糸が切れたように、あなたの腕はどさりと落ちる。 腕が落ちると、意識が腕に引っ張られる。 腕と一緒に、意識の糸も切れちゃうよ。 あなたのぼうっとした意識も、糸が切れたように一緒に落ちる。 ほら。3、2、1、0。ぷちん すとーーーーーーーーーーーーーーーーーんと落ちる。 真っ暗で気持ちのいい空間、部屋で眠るときのように、真っ暗でも怖くない。 とっても安らげる心の底へ、落ちる、落ちる、ほら、ずーーーーーんと落ちる。落ちる。気持ちいい。 気持ちいいね。 ぷつんと落とされるのは、本当に気持ちいい。 じんわり身体中に幸せが広がる。だからもっと、深くなる。 力の抜けた腕が重い。 ぐーーーーーーーっと引っ張られて落ちていく。 落ちて、また、深い、深いところの、大事な部屋。 あなたの当たり前がしまってある部屋。 その部屋にわたしの声がするする、するする入り込む。 ふわり、するり。部屋の片隅に、小さな箱があるね。 その箱を開けると、きぃっと音がして、中には小さな四角い積み木がたくさん。 それは1、2、3……数字が書いてある。 あなたが当たり前に知っている、数をしまってある箱。 わたしはそこから一つ、えっと、5と7の間の積み木。 5と7の間にあった数を、つまんで取って、ポケットにしまっちゃいます。 ほら、5と7の間を、ひょい。 そして気づかないように元通り、間を詰めて、箱を閉じる。 これでもう、5と7の間に数はない。 5と7はつながっている。当たり前? そうだね、当たり前だよね。 そう、何にも気にならない、気にしようと思わない。 さあ、わたしが3つ、わたしが3つ数を数えると、合図とともに目が覚める。 わたしが3つ数えて合図をすると、すっきりと、当たり前のあなたが目を覚ます。 ほら、ひとつ、ふたつ、みっつ! はい! おはようございます。大丈夫ですか? ぼーっとしていませんか? そうですね、ちょっと数を数えてみましょう。 わたしに続けて、できたら声に出して数えてみてくださいね。 1,2,はい。 どう? はっきりしてきた? じゃあ次は、両手を顔の前に出して、指を折りながら数えてみて。 いい? 始めるよ。 1,2,はい。 ふふ、何かおかしい?  数えられましたか? もしかして、指が一本余っちゃったんじゃないですか? 不思議ですね、楽しいですね。 余った指をみているととっても楽しくなってくる。 ほら、もう一回数えましょう。 いいですか? せーの 1,2,はい。 ふふふふふっ、楽しいですね。 算数してみましょう。 できますか? まず、1+1は? ……はい、2ですね。 簡単でしたね。 では、2+2は? ……そうですね、4ですね。 それじゃ、3+3は? ……あれ? 何か変……ふふ、ほら、大丈夫ですよ。 3つ数えたら、わたしに取られた数が帰ってくる。 3つ数えたらすっきり元通りになりますよ。 ひとつ、ふたつ、みっつ、はいっ(ぱん) ……はい、そうですね。 6でしたね。面白いでしょ? ほら、すっごく面白い。 おなかの奥からムズムズと楽しい気持ちがわいてきて、笑顔になる、笑えてくる、あはは、おかしいね、すっごく面白い、笑いが止まらない、くふふっ、あははははっ、面白いねー。 催眠は面白い、面白いから、もっと楽しみたい。 だから、落ちる。 ほら、3、2、1、0、ぷちん すとーーーーーんと落ちる。 深く、深く、落ちるよね、落ちて、身体の力がくたーっと抜けて、意識はこぽこぽ沈んでいく。 ずーーーーーん。 あなたの意識を、深く、深く眠らせてしまいます。 指の間から砂がこぼれるように、身体からあなたが抜けていく。 するする抜けてこぼれていく。 落ちていく。 空っぽの身体を残して、意識は深いところへ。 そう、空っぽ。 身体だけが残される。 あなたの身体は、意思を持たず、ただぼーーーーーーーっとしている。 お人形さん。そう、お人形さんになっているから、わたしの言ったとおりに動くことができるよね。 ほかの何も感じない、ただ、わたしの声に従うお人形だけが残っている。 わたしがお人形さんに命令をして、はい、と言うと、その通りに動くことができるよ。 お人形さん、わたしが3つ数える間に、ゆっくり目を開けて。 はい、3、2、1、0。 ほら、ぼーっとして気持ちがいい。 わたしの言うとおりに動いたことが、なんだか嬉しい。 そうだね、嬉しいね、幸せだね。 お人形さん、あなたの頭の下にある、そう、枕。 枕を、あなたのおなかの上にのせなさい。 お布団を掛けているなら、その上でいいわ。 10数えるから、その間に枕をおなかの上にのせて、両手で優しく押さえなさい。 はい、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0。 よくできました。 嬉しいね、幸せ。 そして、頭がぐーーーーーーっと後ろに引っ張られるような感覚。 目が閉じる。 お人形さんとしてのあなたも、深く、深く、落ちていく。 5、4、3、2、1、0。 かくん。 ふかーーーーーーく落ちる。 あなたのおなかの上に、なんだか重たくて、丸みがある、温かいものが乗っている。 何だろう? 両手で触れると、ふわふわして、温かい。 それは、猫。 そう、猫だね。 あなたのおなかの上には猫が寝ている。 丸くなって寝ている。 真っ白な毛並みでとても可愛くて、とても清潔にしている猫。 あなたがもしアレルギーをもっていても大丈夫。 ふかふかで、可愛くって、体温の高い、白い猫。 あなたのおなかの上で、猫が丸くなって寝ている。 ……あら? 起きているみたい。 起きているけど、気だるく丸くなって、あなたのおなかの上から動く気がないみたいですね。 その猫は人なつこくて、なでられると喜ぶから、あなたは両手で優しくかわいがることができる。 ほら、ぼーっとしたまま、手で撫でる。 温かくて、手触りがよくて、なんだか幸せな気分。 幸せなあなたは、疑う気持ちを忘れていく。 幸せだから、全部、あなたが感じるままに受け入れることができる。 なんにもおかしいと思わなくなる。 さあ、わたしが3つ数を数えると、今のぼーっとした、幸せな気持ちのまま目が開く。 ぼんやりと目を覚ます。 ひとつ、ふたつ、みっつ。はいっ ……何してるの? ん、猫、撫でてるんだ。可愛いね。 背中撫でてあげると、気持ちよさそうですね。 耳の後ろ側とかも。あ、あごの下はどうですか? やってあげてください、ほら。 ごろごろごろ……あははっ、可愛い。 でも、これじゃあなたも起きられませんね。 困ったねー、でも、なんだか幸せですね。 ところで、そろそろ戻りますよ。 わたしが3つ数えると、意識がはっきりする、はっきりして、自分が何をしているのかちゃんと認識できるようになる。 ほら、ひとつ、ふたつ、みっつ、はいっ(ぱん) あははは、可愛い。どうでした? 面白いでしょう。催眠って、本当に楽しいですよね。 よくわからなくても、大丈夫。リラックスして、言われた通りにするのは、それだけでとっても気持ちいいですから。 さあ、その猫……じゃなかった、枕を元に戻してください。 どうぞ。 そう、頭をしっかり枕に乗せて、はい、元通りですね。 安心ですね――。 <03 エロパート(カット可能)> そう、わたしの声に耳を傾けると、ゆったりと落ち着く、安心する。 安心というのは、心が安まること。 心の重さから解放されること。 さあ、全部わたしに預けて。 ふわぁーーーーーっと軽くなる。 軽くなった心は、空気中へと広がり、大きく、広く、薄くなっていく。 ふわぁーーーーーーーーっと、ほら、もう、どこかへ消えちゃった。 あなたは空っぽ。 空っぽの身体を残して、意識は、心は、霧のように広がり、風に乗って消えてしまった。空っぽ。 空っぽの身体は、何にも考えずに、気持ちいいことを感じることができる。 わたしの声を感じることができる。 わたしの指を、舌を、わたしを、感じることができる。 あなたの頭の後ろを、柔らかく包んでいるものがある。 それは、わたしの手。わたしの手があなたの頭を支えている。 その手の指先が、あなたの頭の後ろを、くるくる、円を描くようにゆっくりとくすぐり始める。 ほら、くるくる、くるくる、ぞくぞく、くすぐったくて、気持ちがいいよね。 何が起こっているのかよくわからない、でも、ぞくぞく、気持ちいい。 くるくる、くるくる。 くるくる、くるくる。 指先に力をこめると、この指はあなたの頭に入っていくよ。 わたしの指があなたの頭の中につぷつぷ入っていく。 これからあなたを、とっても優秀なお人形にするために、わたしの指であなたの中を弄ってあげる。 意識も思考も留守にして、誰もいなくなった脳みそを、わたしがくちゃくちゃ弄ってあげるの。 それはおかしくなっちゃうくらい気持ちよくて、ふふ、本当におかしくなれますよ。 あなたの頭の後ろに、わたしの中指の先がつんと当たっている。 痛くはないよね。 むずむず、気持ちいい。 わたしが3つ数を数えたら、この指はあなたの頭の中に、つぷつぷっと入っていく。 指が入るとあなたは、何もかもわたしの声と、わたしの指に支配される。 とっても気持ちいいですよ。 ほら、入っていく。3、2、1、0。 つぷ、ずぶぶ、つぷつぷつぷ……ぬぷっ。 ほら、入っちゃった。脳みそにずっぷり埋まって、とっても気持ちいい。 頭の中に、太くてしっかりした芯が入っている。 そう、それはあなたの芯。あなたを保っている芯。 まあ、わたしの指なんだけどね。 ほら、頭の中に入った指を、曲げてあげる。 指を曲げると、あなたの柔らかいところはくちゃくちゃ掻き分けられ、気持ちよーくえぐられて、一発で頭の中がトロットロになってしまう。 ほら、曲げてあげる。 3、2、1、0。 くちゅっ……ぐりゅ、ぷちゅ、ぷちゅっ。 あはははは、だらしない顔になっちゃった。 ほら、もっと曲げてあげますね。 気持ちいいところに当たるように、ごりゅっ、くちゅ、くちゅ、ちゅぷ、ちゅぷ、回すように、くりゅ、ぐりゅ、ぐりゅ、ぶりゅ、ぶちゅ、ほら、ほら、トロトロになってる、ほらっ、小刻みに曲げるよ、くくっ、くくくっ、ぴぴぴっ、ぴぴぴぴっ。 混ぜ混ぜ、とろとろ、混ぜ混ぜ、とろとろ……あ、もう本当にトロットロで、耳から垂れてきそう。 ねえ、これ、メロンみたいに甘くって、すっごく美味しいんですよ。 舐め取られると、大事なものがずるずる抜けていくみたいで、ぞくぞく、ぞわぞわ。 ものすごく、気持ちいいですよ。 うふふ……。 いただきまぁす……あむっ、ぢゅる、ぢゅるるる(すすり音) あはぁ、甘ぁ……おいし……舐めとってあげる、ぴちゅ、ぢゅるる、れろぉ、ちゅぱ ふふ、気持ちいいね。 気持ちいい。 指でかき出して……くちゅ、くちゅ、あはぁ、出てきたぁ……んん、じゅるるるるぅ。 ぷぁ……じゅるっ、ふふ…… こっちも……んぷっ、あはぁ、もう垂れて……ぢゅるるるる、ぴちゅ、ぴちゅ、んんふ、あむう、ぴちょ、れるぅ、くちゅくちゅぅ、えへへへ……じゅる、ちゅるるぅ はふ……美味しかったぁ……ほら、頭の中はもう空っぽ。考えたくても考えられない、考えてもまとまらない。考えてごらん? そうですね、一昨日のお昼ごはん、なんだっけ? ふぅ~っ あははははっ、ほら、消えていく、考えていたことが消えちゃう。 ふわぁ~~~っと消える。 代わりにわたしが、空っぽのあなたに命令をします。 空っぽだからいくらでも入っていく。 全部あなたの当たり前になる。 いくらでもしまっておけるね、うれしいね。幸せだよね。 空っぽの頭から、わたしがあなたの身体に命令する。 ホルモンを調合して、身体に流し込んで、わたしの思い通りに作り替える。 これは、おっぱいに作用する成分。胸にじんわり染み渡って、乳首がきゅううと甘く疼いて、こりこりに勃起する。 そして、快感を伝える神経を、ぜんぶ活性化させるの。 とっても気持ちよくて、空っぽの頭が、甘ぁ~~~~い練乳で満たされるような、そんな成分が、ほら、首から流れ出す。 3、2、1、0。 じわぁ……、脊髄から、リンパ液、血液、あらゆる体液に乗って、循環する。 どくん、どくん。 ほら、沁みてきた、乳首が甘く、甘く、切なく、疼く、うずうず、むずむず、うずうずうず、ああ、触りたい、触りたいね、なんにも考えてないのに、身体が勝手に欲しがってる。お人形さん、わたしがはいと言ったら触っていいですからね。 何にも考えていない両手が、無意識の力で満たされる。 もういつでも動けるよと、ぴくぴく震える。乳首、うずうずしてる。 触りたいね。両手で、服の上からでも、直接でも、好きなように乳首を刺激して気持ちよくなっちゃうよ。 勝手に手が動き出して、わたしが5数える間に、もう触り始めてしまうよ。 はいっ、5、4、3、2、1、0。 くりくりくり、くにくにくに、ねえ、どんな触り方? 気持ちいいよね、すごく気持ちいいよね、空っぽの頭の中に、バニラの香りの甘いミルクが、とくとく、注がれる。 甘い、甘い、気持ちいい。 どうやって弄るのが好き? 服の上からくすぐるの?  直接指の腹でこね回す?  つまんでくにくに、こすり合わせるのは? あはっ、おいしそう……溢れたのーみそミルク、分けてくださいね。 れるぅ……ぴちゅ、ん、ちゅぷ、ちゅぷ、くちゅ おっぱい気持ちいい? つまんで引っ張ったり、爪を立ててかりかりしたり、あは、気持ちよさそう……んふ、ぢゅるる、ん、れろ、れろ、じゅるる ん、ぷはぁ。んー、と…… こっちは……うわぁ、すっかりとろっとろ。 こぼれちゃってますよ……いただきまぁす……ぴちゃぴちゃ、ちゅ、ちゅぷちゅぷ、れろお おっぱいだけで感じて、ふわぁーっと幸せになって、イけたら好きな時にイっちゃってくださいね。 きっと気持ちいいですよ……。 おっぱい弄りながら、腰までへっこへっこ揺するの、えっちですねぇ…… あむ、んちゅるる、ん、ぴちゅ、れるるぅ、んんん、んぷぁ お人形さん。わたしが合図をしたら、今弄っている両方の乳首を、左右の手でつまんで、ゆっくり、強く、引っ張りなさい。 いいですか、わたしが5つ数える間に、乳首をぎゅーっと引っ張るの。 限界まで引っ張ってつまんだ指が外れたら、あなたの意識もぷつんと落ちる。 乳首を引っ張って最高に気持ちよくなって、意識も腕もぷつんと落ちる。 はいっ、5、4、3、2、1、0、ぷつん。 すとーーーーーーーーーんと落ちる。 深く、深く、落ちる。 ふかーく、ふかーく落ちながら、よろよろと手が動いて、また、優しく乳首を弄り続ける。ほら、ゆっくり、ゆっくり、こね回す。じんわり気持ちいい。 あなたは、わたしの催眠に掛かって、たくさん恥ずかしいことをしました。 そう、とても恥ずかしくて、悔しい思いをしたよね。 すごく、すごく、悔しい。 身体と心が思い通りにならないのは、悔しい。 でも、逆らえない。 気持ちいいから逆らえない。 でも、あなたはとっても悔しい思いをしたから、わたしに反抗する気持ちが芽生えている。そう、逆らおうと思えば逆らえると見せてやりたい。 この胡散臭い女に、目にもの見せてやりたい。 わたしの驚くところを見てみたい。 だから、わたしがあなたに「だめ」と言って、何かを禁止したとき。 わたしがあなたに「だめ」と言ったとき、あなたはそれに逆らいたくなる。 だめって言われたことを、どうしてもしたくなる。 したくて、したくて、たまらなくて、全身全霊を込めてわたしに逆らおうとする。 力の入らない手足に鞭打って、逆らうぎりぎりまで持ち上げて、歯を食いしばってぷるぷる震え、逆らおうとする。 でも、ぎりぎりでその手は止まってしまうの。 あなたはわたしに逆らえない、あなたはわたしの催眠に、すっかり浸かってしまったから。でも、わたしがもし「うそっ」と言ったら。 わたしが「うそっ」と言って驚いたら、その瞬間、あなたを縛っていたものは消えて、だめって言われたことをできるようになる。 わたしが「だめ」って言うと、あなたは必死にそれに逆らおうとします。 そして、わたしが「うそっ」と言って驚くと、あなたは解放される。 わたしが禁止したことを、好きなだけできるようになる。 それはとてつもない達成感と、信じられない喜びをもたらし、あなたを心の底から気持ちよくさせる。 わたしの暗示に逆らうことに成功したあなたは、わたしの驚く声で、最高の喜びを感じることができますよ。 ……わかりましたね。 これは当たり前のことだから、あなたの中にじんわり染みて、ほら、混ざっていく、わからなくなる。 乳首を弄ると、とっても甘い。 幸せ。ものすごく気持ちいい。 でも、その気持ちよさは、お腹の奥に溜まっていくよね。 おへその下、毛の生えるあたりの奥のほうが、うずうず、むずむず、熱く、熱くなって、ほら、発情する。 あなたは発情している。 身体が燃え上がる。 お腹の奥がうずき出す。 ぐつぐつ、煮えたぎる欲望が、一点へ向かう。 さあ、わたしが3つ数えると、ぼんやりと目を覚ます。 ぼんやり、ふわふわ目を覚ますと、あなたはものすごく発情しているよ。 ひとつ、ふたつ、みっつ、はいっ! おはよう。ほら、えっちな気持ちが抑えられないね。 お腹の奥が熱くて、うねって、一点へ向かうの。 どこへ? わかるよね。 <04a フィニッシュ 男性版(選択式)> そう、おちんちん。 わたしが、あなたのおちんちんに息を吹きかけてあげる。 そうすると、あなたのお腹に溜まった熱が、全部おちんちんへ集まる。ほら、 ふ~~~~~~っ。 ふふふ、腰が跳ねちゃうね。 そう、あなたの中にはこんなに、気持ちいい欲望が溜まっていたの。 出したい? そうだね、この真っ白な甘いのを、どぷどぷ、出してしまいたいね。 手で擦って、気持ちよくなって、搾り出したいね。 切ない、切なくて、気持ちよくて、甘くて、触りたい。そう、触りたい。 でも、わたしが数を3つ数えると、あなたの両手は左右に落ちて、動かなくなる。 力がまったく入らなくなるよ。 ひとつ、ふたつ、みっつ、はいっ ほら、くたーっと落ちる。両手が落ちる。 おちんちんだけが、熱くなるばかりで、もう、おちんちんも乳首も、弄ることができない。重い、重い、身体のどこも動かない。 ずーーーーーーんと落ちる。 ……おちんちん、触りたい? ふふ、「だめ」。オナニーしちゃだめ。 だめですよ。 あなたがどんなにしたいと思っても、できません。 だめ。 だめって言われると、したい。 オナニーしちゃだめ。 オナニーしたい。 手が動く。 ぷるぷる。 震える。 触りたい。 触りたい。 ……あら?何? 抵抗しようとしてるの? ふふ、「だめ」って言ってるじゃない。 そうやって頑張って手を動かしたって、触れる前に止まっちゃうよ。 パンツを脱ぐこともできません。 頑張っても、「だめ」。 したい。 したい。 何が何でもしたい。 思い通りになんてならない。 オナニーしたい。 意地でもしたい。 絶対してみせる。 ふふ、どうしたんですか、必死になっちゃって。 そんなに触りたいの? だーめ、だめですよ。 できるわけないんだから、諦めて気持ちを鎮めたらどうですか? おちんちんを意識しないようにして、えっちなことを考えないようにして、わたしの声で欲情したりしないように、ふふふ……。 無理ですよね。したいんだもんね、しこしこ、しこしこ、したいんですもんね。 ふふ、可愛い。 食べちゃお……ちゅ、ちゅぷ、れろぉ ああ、もう、歯を食いしばってまで頑張っちゃって。 可愛いですねー、触りたいですねー、ふふふ、だめですよ。 あら? まだ触ろうとしてるんですね……意外に頑張りますね。 だめったらだめですよ。 したい。 触りたい。 腕に力がこもる。 もうすぐ。 もうすぐ触れる。 もうすぐオナニーできる。 あとちょっと。 あとちょっとで触れる。 きっかけがあれば。 んー……って、あら……、ちょっと、そんなに……あっ、待って、「うそっ」!?  あ、っ、だめなのに! パンツ脱ぐのもだめっ、うそっ、あっ……ああ~~~っ!! 解放される。 自由になる。 オナニーできる。 オナニーしたい。 オナニーする。 気持ちいい。 気持ちいい。 したかった。 やっとできた。 ふ、ふーん、そんなにしたかったんだ、いいですよ、すればいいじゃない。 しこしこ、したかったんですね。 気持ちいいでしょう。 やった。 オナニーできた。 頑張った。 オナニーする。 気持ちいい。 オナニーできる。 嬉しい。 気持ちいい。 でもね、あなたはイくことはできません。 射精することはできません。 射精しちゃ「だめ」。どんなに気持ちよくなっても、射精しちゃだめ。 イきそうになったら手が離れてしまうよ。 だめ。 イっちゃだめ。 イきたい。 イきたい。 最後までしたい。 したい。 射精したい。 収まったらまた触れるけど、絶対に射精まで続けることはできません。 だって、わたしがだめって言ったもの。 ほら、頑張って、頑張って。 あんなに出したかったんですものね。 でも、射精しちゃだめ。 片手で乳首弄ってもいいですよ、でもイっちゃだめですよ。 気持ちいい。 イきたい。 イきたい。 イけないなんて。 思い通りになんてならない。 最後までしたい。 してやる。 気持ちいい。 イきたい。 出したい。 射精したい。 イきそう。 イきそうなのに。 ほらほら、しこしこ、したかったんでしょう。 わたしの暗示を破ってまで、したかったオナニーなんでしょう。 いっぱいしていいですよ。 でも、精液出しちゃだめ。あなたは絶対イけませんよ。 イきたい。 だめ。 イきたい。 射精したい。 精液出したい。 オナニーする。 気持ちいい。 イきたい。 イくんだ。 射精するんだ。 意地でも。 イきたい。 出したい。 ふふ、イきたいの? お射精したいの? だめ、だめ、だめっ! 絶対許しませんからね!! 気持ちいい。 気持ちいい。 気持ちいい。 イきたい。 もうちょっと。 もうちょっとなのに。 イきたい。 イきたい。 そう、いーっぱい擦って、いっぱい気持ちよくなって、イきそう? イきそうだね、イきたいね、イきたい、すごい、気持ちいい。 イきそう、イきたいね。 だーめ。 ほら、気持ちよさだけがお腹に溜まって、ぐるぐる、どろどろ、頭の中はイきたい気持ちでいっぱい。 でもだめ、だめ、だめ。 ふふふふ…… もう少し。 もう少しでイける。 止めたくない。 力を込める。 ぷるぷる。 動かしたい。 イきたい。 最後までしたい。 何としても。 動かす。 最後まで。 あら? こら、また逆らおうとしてるの? もう、そんなにイきたいの? だめって言ってるじゃない。だめ! 震える。 イきたい。 あと少し。 少し動かすだけ。 イけそう。 出そう。 歯を食いしばる。 ぶるぶる震える。 気持ちいい。 あと少し。 あと少しでイける。 あ、こら、だめだって……うあ、ちょっと、やだ、「うそっ」……あ、うそ、そんな……や、やめなさい! 解放。 自由。 イける。 もうイける。 いつでも。 いつでも出せる。 や、やめなさいってば! ああ、うそ……もう、わたしが10数えるうちにやめてくださいね!? やめない。 オナニーする。 射精できる。 登りつめる。 気持ちいい。 もう。 いつでも。 射精できる。 自由。 自由にイける。 10……あ、そんなに激しく…… 9 8 7……だめって言ったのに、ああ、うそぉ…… 6 5 4 3……もう、しょうがない人…… 2 1 0! ……あーあ……結局、こんなに出しちゃって……いいですよ、ほら、気持ちよさに身を任せて、沈みましょうね。 ふかーく、ふかーく、落ちていく。 3、2、1、0。すーーーーーーーーっと、落ちていく、落ちていく――。 落ちながら、あなたはわたしに掛けられた暗示を思い出す。 ひとつずつ思い出して、全部ちゃんと理解する。 あなたは、ずーっとわたしの催眠の中。 逆らってなんて、いませんでしたね。 幸せで、気持ちよかったですね……。 安心して、落ちる――。 <04b フィニッシュ 女性版(選択式)> そう、おまんこ。 わたしが、あなたのおまんこに息を吹きかけてあげる。 そうすると、あなたのお腹に溜まった熱が、全部おまんこへ集まる。ほら、 ふ~~~~~~っ。 ふふふ、腰が跳ねちゃうね。 そう、あなたの中にはこんなに、気持ちいい欲望が溜まっていたの。 触りたい そうだね、この真っ白な甘いのを、ぐちゅぐちゅ、掻き混ぜたいね。 つんと尖った気持ちいいところを、指でこねて感じたいね。 切ない、切なくて、気持ちよくて、甘くて、触りたい。 そう、触りたい。 でも、わたしが数を3つ数えると、あなたの両手は左右に落ちて、動かなくなる。 力がまったく入らなくなるよ。 ひとつ、ふたつ、みっつ、はいっ ほら、くたーっと落ちる。両手が落ちる。 おまんこだけが、熱くなるばかりで、もう、おまんこも乳首も、弄ることができない。重い、重い、身体のどこも動かない。 ずーーーーーーんと落ちる。 ……おまんこ、触りたい? ふふ、「だめ」。オナニーしちゃだめ。 だめですよ。 あなたがどんなにしたいと思っても、できません。 だめ。 だめって言われると、したい。 オナニーしちゃだめ。 オナニーしたい。 手が動く。 ぷるぷる。 震える。 触りたい。 触りたい。 ……あら?何? 抵抗しようとしてるの? ふふ、「だめ」って言ってるじゃない。 そうやって頑張って手を動かしたって、触れる前に止まっちゃうよ。 パンツを脱ぐこともできません。 頑張っても、「だめ」。 したい。 したい。 何が何でもしたい。 思い通りになんてならない。 オナニーしたい。 意地でもしたい。 絶対してみせる。 ふふ、どうしたんですか、必死になっちゃって。 そんなに触りたいの? だーめ、だめですよ。 できるわけないんだから、諦めて気持ちを鎮めたらどうですか? おまんこを意識しないようにして、えっちなことを考えないようにして、わたしの声で欲情したりしないように、ふふふ……。 無理ですよね。したいんだもんね、くりくり、にゅぷにゅぷ、したいんですもんね。 ふふ、可愛い。 食べちゃお……ちゅ、ちゅぷ、れろぉ ああ、もう、歯を食いしばってまで頑張っちゃって。 可愛いですねー、触りたいですねー、ふふふ、だめですよ。 あら? まだ触ろうとしてるんですね……意外に頑張りますね。 だめったらだめですよ。 したい。 触りたい。 腕に力がこもる。 もうすぐ。 もうすぐ触れる。 もうすぐオナニーできる。 あとちょっと。 あとちょっとで触れる。 きっかけがあれば。 んー……って、あら……、ちょっと、そんなに……あっ、待って、「うそっ」!?  あ、っ、だめなのに! パンツ脱ぐのもだめっ、うそっ、あっ……ああ~~~っ!! 解放される。 自由になる。 オナニーできる。 オナニーしたい。 オナニーする。 気持ちいい。 気持ちいい。 したかった。 やっとできた。 ふ、ふーん、そんなにしたかったんだ、いいですよ、すればいいじゃない。 くちゅくちゅ、したかったんですね。 気持ちいいでしょう。 (至近距離後ろで囁くように) やった。 オナニーできた。 頑張った。 オナニーする。 気持ちいい。 オナニーできる。 嬉しい。 気持ちいい。 でもね、あなたはイくことはできません。 絶頂することはできません。 イっちゃ「だめ」。どんなに気持ちよくなっても、イっちゃだめ。 イきそうになったら手が離れてしまうよ。 だめ。 イっちゃだめ。 イきたい。 イきたい。 最後までしたい。 したい。 イっちゃいたい。 収まったらまた触れるけど、絶対に絶頂まで続けることはできません。 だって、わたしがだめって言ったもの。 ほら、頑張って、頑張って。 あんなにイきたかったんですものね。 でも、イっちゃだめ。 片手で乳首弄ってもいいですよ、でもイっちゃだめですよ。 気持ちいい。 イきたい。 イきたい。 イけないなんて。 思い通りになんてならない。 最後までしたい。 してやる。 気持ちいい。 イきたい。 達したい。 絶頂したい。 イきそう。 イきそうなのに。 ほらほら、くちゅくちゅ、したかったんでしょう。 わたしの暗示を破ってまで、したかったオナニーなんでしょう。 いっぱいしていいですよ。 でも、イくのはだめ。あなたは絶対イけませんよ。 イきたい。 だめ。 イきたい。 イっちゃいたい。 びくびく、したい。 オナニーする。 気持ちいい。 イきたい。 イくんだ。 絶頂するんだ。 意地でも。 イきたい。 イっちゃいたい。 ふふ、イきたいの? びくんびくんしたいの? だめ、だめ、だめっ! 絶対許しませんからね!! 気持ちいい。 気持ちいい。 気持ちいい。 イきたい。 もうちょっと。 もうちょっとなのに。 イきたい。 イきたい。 そう、いーっぱい擦って、いっぱい気持ちよくなって、イきそう? イきそうだね、イきたいね、イきたい、すごい、気持ちいい。 イきそう、イきたいね。 だーめ。 ほら、気持ちよさだけがお腹に溜まって、ぐるぐる、どろどろ、頭の中はイきたい気持ちでいっぱい。 でもだめ、だめ、だめ。 ふふふふ…… もう少し。 もう少しでイける。 止めたくない。 力を込める。 ぷるぷる。 動かしたい。 イきたい。 最後までしたい。 何としても。 動かす。 最後まで。 あら? こら、また逆らおうとしてるの? もう、そんなにイきたいの? だめって言ってるじゃない。だめ! 震える。 イきたい。 あと少し。 少し動かすだけ。 イけそう。 達しそう。 歯を食いしばる。 ぶるぶる震える。 気持ちいい。 あと少し。 あと少しでイける。 あ、こら、だめだって……うあ、ちょっと、やだ、「うそっ」……あ、うそ、そんな……や、やめなさい! 解放。 自由。 イける。 もうイける。 いつでも。 いつでもイける。 や、やめなさいってば! ああ、うそ……もう、わたしが10数えるうちにやめてくださいね!? やめない。 オナニーする。 最後までする。 登りつめる。 気持ちいい。 もう。 いつでも。 イける。 自由。 自由にイける。 10……あ、そんなに激しく…… 9 8 7……だめって言ったのに、ああ、うそぉ…… 6 5 4 3……もう、しょうがない人…… 2 1 0! ……あーあ……結局、あんなに激しくイっちゃって……いいですよ、ほら、気持ちよさに身を任せて、沈みましょうね。 ふかーく、ふかーく、落ちていく。 3、2、1、0。すーーーーーーーーっと、落ちていく、落ちていく――。 落ちながら、あなたはわたしに掛けられた暗示を思い出す。 ひとつずつ思い出して、全部ちゃんと理解する。 あなたは、ずーっとわたしの催眠の中。 逆らってなんて、いませんでしたね。 幸せで、気持ちよかったですね……。 安心して、落ちる――。 <05 催眠解除> 深くて、心地よい安心に包まれて、今日の催眠を思い返すことができます。 とっても楽しくて、幸せで、気持ちいい時間でしたね。 気持ちが晴れやかになってきます。 わたしが数を、1から10までゆっくり数えます。 数が増えるごとに、楽しかった催眠の思い出を確かめて、今日の暗示は消えていきます。心から催眠を楽しむことができた記憶が、あなたのなかにすーーーっと溶け込んでいく。この記憶は、あなたの心の自信になります。 あなたは、とても楽しく催眠に掛かることができました。 これからも、わたしの催眠に掛かるときでも、他の人に催眠をかけてもらうときでも、同じように、いいえ、もっと楽しく、もっと幸せに、もっともっと深く、催眠の世界に入ることができます。 あなたはこれからも、心から催眠を楽しむことができますよ。 他の暗示が消えても、あなたの自信と楽しい思い出、気持ちよかった記憶は残ったままです。 またいつでもこの気持ちいい場所へ帰ってくることができます。 だから、安心して目を覚ましましょう。 はい、 1、身体は元通りの形をしています。 2、あなたの意識はあなたのものです。 3、あなたは、あなたの意思で行動できます。 4、手足に力が入ることがわかります。 5、さまざまな音を聞くことができます。 6、まぶたが緩んで、いつでも開けられます。 7、心は穏やかで、落ち着いています。 8、今日の思い出を、楽しく振り返ることができます。 9、目に、光が、差し込んできます。 10、さあ、目を覚ましましょう。はいっ! おはようございます。いかがでしたか? もし、まだぼんやりしているようであれば、もう一度催眠解除を行いましょうね。 汗などで汚れていたり、身体が弛緩していると思いますので、シャワーを浴びたりするのが良いと思います。 少しでも楽しんでいただけたなら、嬉しいです。それでは、また、遊びましょうね。 おつかれさまでした。